なぁはてぶ

世の中の変革の時に、自分自身も変革したいと切望するだけのブログ。

足るを知ることを許されたいという話

明日から12月です。もはや年末という雰囲気でもありませんが、時は何事もなかったかのようにどんどん過ぎていきます。

「足るを知る」という言葉があります。それに関してコラムがありました。

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自分は十分に満たされていると感じることは、自分だけの世界であればとても簡単にできそうです。しかし、この世はそうはいきません。様々な人の思惑が複雑に絡み合い、会社でもプライベートでも様々な競争が起きています。自分は満たされていると感じること自体「衰退への道だ」と喧伝されています。

満たされることがないことこそ成長の源泉であるならば、知足というのは成長を諦めることなのでしょうか。それを自分自身は認めることができても、周囲がそれを評価するでしょうか。残念ながら我々の世界は自分自身が絶対的な価値を定めることができず、他者からの相対的な価値が自分の価値になってしまいます。したがって、知足の境地に至った時というのは、おそらく俗世を捨てて隠居するとか、脱サラして喫茶店とかラーメン屋とかをひっそりと始めるような、そんなところなのだという偏見にも似た考えを持っています。

知足常楽の心持ちというのは、自分の人生という観点ではとても重要なものなのだろうと思いますが、どちらかといえばそうした心を持つことを許されたいというところです。足るを知ることを許されたい。