なぁはてぶ

世の中の変革の時に、自分自身も変革したいと切望するだけのブログ。

失敗は成功の元とは言うけれど

私はこの言葉にものすごく違和感を感じます。
まあ何をもって成功とするのかにもよるのでしょうけれど。

「失敗」とか「成功」というのはそう「評価されるもの」であって、「失敗」はある評価単位においてはマイナスでしかないわけです。そこにプラスがあるのだとすれば、「次に生かす」という別の評価単位が必要なはずで。
「何か物事に失敗したら、マイナスの印象を周囲に与える」のは、今の日本の価値観においては避けられない事実で、海外で「失敗したことがある人が評価されている」からと言ってそれは海外のことであって日本のことではないわけです。

残念ながら「失敗したら評価されない」というのは今すぐに変わる様相は全くありませんから、「失敗をしない」ことが重要視されるのは自然な流れといえるのではないでしょうか。
失敗を経験しない人間が増えたといわれても、日本全体として「他人のあら探しをして蹴落とす」「出る杭を打つ」という雰囲気が漂っていて、それこそ失敗が許されない世の中なのだから、失敗を経験しないことは至上命題でしょう?

政治の世界でも、結局相手のあら探ししかしていない。
会社での評価も、結局他人と比較して短所を見つけることしかしていない。
弱点を見つけられたら最後、根こそぎやられてしまう。もちろん、弱点を出せる場面というのもあるわけですがね。
自分が動けば、強みも生まれるけれども弱みも生まれる。「出る杭は打たれる」のだから、番長格に目をつけられたら握りつぶされて終わり。いじめなんて、まさにこれでしょう?

本当は、こういうちょっと突飛な人ほど、すごい人だったりすると思うのですが。
iPhoneやWindowsとかAndroidとかが日本ではなくアメリカで生まれたのも、こういうところの違いなのかなと思ってしまいます。ちょっと飛躍しすぎましたかね?